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サシェって何?
と思われる人もあると思います。あまり聞き慣れない言葉ですよね。
日本語でいう「香り袋」や「匂い袋」のことで、日本では丁字(ちょうじ)・麝香(じゃこう)・白檀(びゃくだん)などを布に包み、タンスの中にいれたりしていました。いわゆる防虫剤です。
ヨーロッパでは防虫にとどまらず、香りを楽しむためのものとして使われてきました。
市販の芳香剤は苦手でも、自然な香りを楽しむサシェは好きという人もいます。
今回は長く楽しむためのサシェをご紹介します。
【用意するもの】
材料
・乳香(保留剤) …… 5g
・ドライハーブ …… 約25g
・精油(お好みで) … 10滴
※ドライハーブの一例
-レモンバーベナ … 15g
-ラベンダー ……… 5g
-マリーゴールド … 5g
-マロウブルー …… 1g
道具
・ガラスボウル(2つ)
・はかり
・スプーン
・ラップ
・通気性のよい袋(できあがったものを入れます)
用意するものを見られて、まず「乳香って???」と思われたと思います。
実物を見ても普段目にしないので、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
乳香は、東アフリカやインドに生息しているボスウェリア属の樹木を傷つけることでできます。要は樹脂が固まったものです。
抗癌性があるといわれており、心身ともに非常によいとされています。
乳香に精油とドライハーブを混ぜますので、用意する道具は少し多めですが、できあがった時の感動はその分大きくなると思います。
【作り方】
1.ガラスボウルに乳香をいれ、精油を垂らします。
しっかり染み込ませましょう。
2.別のガラスボウルにドライハーブをいれ、混ぜあわせます。
3.混ぜあわせたドライハーブに1で作った精油を染み込ませた乳香を加え、よく混ぜます。
4.ラップをして1週間。香りをなじませます。
5.通気性のよい袋に4を入れて完成です。
保存期間は約1ヶ月です。気温や湿度によっては香りが薄れるのが早くなります。
サシェは使った精油によっていろんなシーンで使えます。部屋の芳香剤や、カバンに入れて持ち運び、不ローゼットに入れて香りづけなど、幅広く使えるので、オススメです。
★★★ 今回使ったハーブの紹介 ★★★
( 名前 )レモンバーベナ
( 香り )レモンに似たさわやかな香り
( 効能 )心にやすらぎをもたらす
レモンという名前があるから、レモンに似ている植物なのかというとそうではありません。
香りはレモンに似ていますが、生息の仕方は全然違います。
レモンは木であるのに対して、レモンバーベナは草です。
乾燥した葉は長く香りが続くので、精油よりも乾燥ハーブとして好んで使う人が多いです。
( 名前 )ラベンダー
( 香り )甘いフローラルな香り
( 効能 )ストレスに関わるトラブル全般によく、痛みを和らげる
安眠効果があることでも有名です。古代ローマでは傷の手当にも使われていました。ヨーロッパでは肌着入れに忍ばせて虫よけにしていました。
( 名前 )マリーゴールド
( 香り )摘みたての野草の花のような香り
( 効能 )生活習慣の改善
マリーゴールドは、香辛料の「ポットマリーゴールド」と観賞用の「フレンチ・アフリカンマリーゴールド」があります。乾燥させて使うのはフレンチ・アフリカンマリーゴールドです。
( 名前 )マロウブルー
( 香り )ほとんど香らない
( 効能 )喉の炎症を抑える
ハーブティとしての方が有名なマロウブルー。鮮やかな色の変化に魅せられた人も多いと思います。タバコによる喉の痛みに効くとされています。

