記事の詳細
匂い袋として使われる「サシェ」は、衣類の防虫用にも使えます。
特に日本では昔から、防虫用に匂い袋が使われてきました。伝統的に使われてきた日本の匂い袋を作るには、材料が少し独特ですので、手に入りやすいサシェ用のハーブを紹介したいと思います。
【用意するもの】
・ドライハーブ(ティートリー、シダーウッド、ペパーミントなど)
・通気性のよい袋
・お茶のパック(あれば)
今回はお手軽に作れるものを紹介したいと思います。
ドライハーブは特に配合しなくとも効果の高いものを選んでいます。
お茶のパックはあれば便利です。通気性のよい袋といっても目の荒いものだとドライハーブが目から出てきてしまうことがあるので、それを防ぐためのものです。
目の細かい袋であれば、お茶のパックは必要ありません。
【作り方】
ドライハーブをお茶のパックにいれ、通気性のよい袋に入れるだけです。
とてもお手軽にできます。通気性のよい袋は布の巾着袋があればそれで事足りますが、もう一歩進んで自分で袋を作ってもいいと思います。
市販されている袋は適当な大きさのものが少ないので、ちょうどいい大きさのものは作った方が逆に楽です。
できあがったものはタンスやクローゼットに一緒に入れておきます。
室温や湿度によって2~4週間で新しいものに取り替えるくらいがちょうどいいと思います。
市飯の防虫剤は少し怖い成分も含まれています。有名なものはナフタリンというもので、直接肌に触れると炎症を起こしてしまいます。
2~4週間で取り替えるのは少し手間と思われるかもしれませんが、なるべく自然なものを周りに置いて、気持ちのいい生活を送るなら、手作りのものをお勧めします。
【ワンポイント】
防虫だけでなく、香りをもっと楽しみたい人は、精油をコットンに染み込ませ、一緒に袋に入れるといいでしょう。
コットンを使いたくない場合は、ドライハーブをガラスボウルに入れて、精油を垂らし、精油が馴染むまで1日から1週間ラップしておきます。
精油は衣服に染みこむと後が大変なので、少し控えめくらいの方がいいと思います。
★★★ 今回使ったハーブの紹介 ★★★
( 名前 )ティートリー
( 香り )清涼感のあるフレッシュな香り
( 効能 )花粉症の緩和、風邪の予防など
オーストラリアの先住民たちはティートリーを使って感染症の傷を治したと言われるほど、殺菌と消毒の効果があります。もちろん消臭効果もあります。クローゼットにしまっておくと衣服の臭いが取れるだけでなく、普段の体調にもよい影響があるといわれています。
( 名前 )シダーウッド
( 香り )オリエンタルな香り
( 効能 )緊張を和らげ、不安を取り除く
古代エジプトではミイラをつくる際の防腐処理として使われていました。シダーウッドは40mほどに成長する樹木で、棺もシダーウッド製のものがあります。
「オリエンタルな香り」とよく言われますが、オリエンタルとは「異国の」という意味です。ヨーロッパから見て東にある異国の地の香りという意味で、「オリエンタルな香り」と評されます。イランやトルコをイメージして頂ければいいと思います。
( 名前 )ペパーミント
( 香り )さわやかな清涼感
( 効能 )頭の中のもやもや感を改善する。
ガムやアメの香りづけによく使われています。スペアミントとウォーターミントの交配種で、湿気のある気候を好みます。皮膚への刺激があるので、袋からこぼれないように注意しましょう。
また、妊娠中・授乳中の人は控え、乳幼児の服には使うのは避けましょう。

